住まいづくり 2024-07

高断熱住宅を“住みこなす”住まい方ガイド

国土交通省は3月28日、高断熱住宅の正しい住まい方を示したガイドブック「省エネ性能に優れた断熱性の高い住宅を住みこなす住まい方ガイド~高機能な住宅の性能を発揮させる25のポイント~」を公開しました。これは省エネ性能に優れた断熱性の高い住宅に適した住まい方のポイントを簡潔に示すことで、こうした住宅を住みこなし、住宅が持つ高い性能を十分発揮できるようにすることを目的としています。

一口に「住宅における省エネ」といっても、そこには住宅の建て方と住まい方の両面がありますが、たとえ省エネ性能に優れた断熱性の高い住宅を建てても、正しい住まい方や使い方をしなければ、その住宅がもつ高い性能を十分発揮することができないばかりか、かえってエネルギー消費量が増えてしまう結果にもなりかねません。

今年もやってきた暑い夏。ガイドブックから、夏を少しでも快適に過ごすためのポイントをピックアップしてご紹介します。

 

 

■夏の日射しは冷房の大敵! 窓からの日射しをしっかり遮りましょう

断熱性の高い住宅は“熱が逃げない”ことが特徴です。そのため、日射しによる熱(日射熱)が室内に入ってしまうと、室内に熱がこもってしまいます。遮熱性能が高い窓でも、窓から入る日射しをしっかり遮ることが冷房エネルギーを減らすための基本です。特に、朝や夕方の高度が低い太陽からの日射しを受けやすい東側や西側の窓は要注意です。

✓ポイント

カーテン等によって室内側で日射し遮るより、すだれやブラインド等により外側で遮る方が日射熱の侵入を防ぐ効果が大きく、冷房エネルギーをより削減できます。

 

■外出する際は日除けを閉めて熱を入れないようにしましょう

日射しによる熱が室内に入ってしまうと、室内に熱がこもって暑くなってしまいます。長時間冷房を止めて外出する場合、日射しが入る窓のカーテンやブラインドなどの日除けを閉めないと、窓から室内に侵入した日射熱で室内が高温になり、帰宅後に大きなエネルギーを使って冷房して室温を下げることが必要になります。したがって、外出する場合は、遮熱性が高い高性能な窓であっても、日射しが入る窓のカーテンやブラインドなどの日除けをしっかり閉め、窓から室内に日射熱が侵入するのを防ぐことが大切です。

✓ポイント

東側の窓の日除けは、寝る前から閉めておき朝日による日射熱の侵入を防ぐようにしましょう。

■在宅時、冷暖房設備は風量「自動」で「連続」運転しましょう

エアコンは設定した温度に達するまでに最も電力を使います。設定温度に達するまでに時間を要する「弱」や「自動」運転ではなく、①一旦強めの風量で設定温度まで到達させる、②その後「自動」運転とし、運転状態に合わせた適切な風量で自動調整することで効率よく運転することができます。冷房、暖房ともに在宅時は「連続」運転を基本とし、30 分程度の外出であればつけっぱなしの方が省エネといわれています。逆に夏の夜、外気温が下がった場合には、室温や外気温に合わせて ON・OFF するとよいといわれています。

✓ポイント

エアコンを選ぶ際、過度に大きな能力のエアコンを選ぶ必要はありません。住宅の断熱性が高ければ高いほど必要とする冷暖房能力は小さくて済むからです。現状、選択の目安としてカタログ等に示されている部屋の広さ(適用畳数)は、断熱性が低い木造住宅を想定した広さなので、断熱性の高い住宅では目安の約2倍の広さまで対応可能といわれています。

■外の湿度が高い時には窓を閉めておくようにしましょう

初夏から夏にかけては外の湿度が高くなるため、窓を開けるとその湿気が室内に入り不快になるとともに、除湿のためのエネルギーが必要になります。湿度が高い時期は、外気温が高くなくても閉めて外気を室内に入れないようにすることで、室内の快適性を保つとともに冷房エネルギーを減らすポイントです。

✓ポイント

室内の湿度を上げないためには、洗濯物の室内干しを避けること、入浴、キッチンでの調理などで湿気が発生する場合は、それぞれの場所でしっかり換気し、湿気を外に排出することが大切です。

 

ガイドブックはネットで公開されているので、より詳しく知りたい方はぜひ検索してみてください。

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