住まいづくり 2023-08

【高気密・高断熱住宅で大事なこと】~気流止め~

【高気密・高断熱住宅で大事なこと】~気流止め~

■高気密・高断熱住宅って?

今回の住まいづくりのコラムでは、「高気密・高断熱」住宅において重要な要素の一つである「気流止め」についてご紹介いたします。近年、エネルギー効率を重視した住宅が注目されており、「高気密・高断熱」住宅はその代表格として注目されています。夏の暑さと、寒さが厳しい石川の冬を快適に過ごすために重要な、気流止めの役割とその重要性について見ていきましょう。

 

■気流止めの役割

気流止めとは、外気と室内の気流を遮断する仕組みのことを指します。この気流止めがなされていることにより、高気密・高断熱住宅は以下のような利点を持つようになります。

 

エネルギー効率の向上

気流が遮られることで、室内の暖房や冷房が逃げにくくなります。結果として、エネルギーの消費が抑えられ、光熱費の節約に繋がります。

 

快適な室内環境

外気やホコリが室内に侵入するのを防ぐため、室内の空気がより清潔で健康的な状態を保ちます。また、季節や気象条件に左右されず、安定した室温を維持できるため、快適な生活空間が確保されます。

 

騒音の軽減

気流を遮ることで、外部からの騒音を減少させる効果があります。静かな環境で暮らしたい方にとっても、気流止めは有益な要素と言えます。

 

■気流止めの重要性

高気密・高断熱住宅において、気流止めは非常に重要な役割を果たします。例えば、優れた断熱材を使用しても、気流が逃げる隙間があればその効果は十分に発揮されません。逆に、断熱性能が高くても外気の侵入が許されると、エネルギーの無駄遣いに繋がってしまいます。

 

気流止めの重要なポイントは、建物全体の隅々まで漏れないようにすることです。窓枠やドア周り、壁の継ぎ目、天井の隙間などにシール材を使用して隙間を埋めることで、気密性を高めることが可能です。また、建物の設計段階から気流止めを考慮することが重要です。施工後に気流止めを行うことは困難であり、計画段階での設計が不可欠です。

 

■まとめ

「高気密・高断熱」住宅においては、気流止めがエネルギー効率の向上や快適な室内環境の維持に欠かせない重要な要素であることがわかりました。快適で健康的な住環境を手に入れるためには、気密性を高める工夫をしっかり行い、気流の逃げ道をふさぐことが大切です。

 

住宅を建てる際には、ぜひ気流止めにも注目して計画し、より良い住まいを実現してください。それでは、次回のコラムもお楽しみに!

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